技術研修会・公開講演会

11月度TMC部会活動報告及びご案内

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11月度TMC部会活動報告及びご案内

Ⅰ.理科教育部会     次回は、11月25日(火)13:30~  TMC会議室で

(リーダー:久保建二顧問 (kemkubo@gmail.com)

報告事項、審議事項:

  • 泉大津市教育委員会の表指導主事から井村文絵さん宛に今年度、来年度の謝礼金の問い合わせがあった。その返事は以下の久保の原案を基に、井村様を通じて正式文書として表様にお答えした。
    • 今年度の謝礼金(交通費)は1クラスあたり4千円と思うが、できれば物価・交通費の値上がりもあるので5千円にお願いしたい。
    • 令和8年度の我々の理科実験授業の見積もり予算では過去の実績に基づき、20校・50クラスを目指しております。謝礼金は諸物価・交通費の値上がりで厳しいのでできれば1クラスあたり5千円にして欲しいので、5千円×50クラスで25万円の予算申請をしていただければ幸いです。
  • 今年度の理科実験授業:以下の通りに決定された。
    • 11月10日(月)5,6限 楠小3年2クラス、実験テーマは津波、メイン土居、サブ村田、久 保

⓶ 11月27日(木)3,4限 楠小5年2クラス、73名、実験テーマはコイルモーター、メイン

土居、サブ村田、川辺

③12月18日(木)3,4限 楠小4年2クラス、68名、実験テーマは液状化、メイン久保、サブ土居、村田

3.阪南理科教育研修会(3学期の土曜日に開催予定)講師の依頼を了承したが、今のところ研修会の責任者である旭小の森田先生と話し合うところまでで、詳細は決まっていない。

4,土居の「津波のパワーポイント」について、久保の意見を参考に検討した結果以下の通り修正してもらう。

  • 修正箇所は3か所で、土井さんに連絡し修正してもらうことで了承していただいた。

5.来年度(令和8年度)の理科教育授業をどうするかについて検討した。いろいろ意見が出たが、次のように決まった。

令和8年度の理科実験授業のテーマ並びに件数は基本的には令和7年度と同じものにする。

ただし、内容については再吟味し、特に授業計画書では「この実験授業の見どころ」を付け加え

刷新する。そのために各部員はユーチューブなどを参考にして、各テーマの参考となる面白い実

験・動画などを見つけ取り入れる、また、従来の実験授業の中の売り・特長をまとめ「この実験

の見どころ」を加えて、授業計画書を刷新する。

6.「ギフテッド」教育について並びに不登校児の教育について意見を交わした。

① 「ギフテッド教育」については、興味深い議題ではあるが現実的に少ないスタッフ、弱い力の中でできることは、理科実験授業の実施に当たって、参加している児童をよく観察し、ギフテッド教育に相当する天才児を見つけ出せるように努力する。

② 不登校児、問題のある児童の取り扱いは、理科実験授業の実施に当たっては担任や担当者に任  せる。それ以外の特に協力依頼があった場合はその都度協議して対応する。

7.三ツワフロンティックさんとは、12月の技術研修会で社長が講演されるので、理科教育部会との関係・活動協力はそれ以降とする。

次回11月の理科教育部会は11月25日(火)13:30~とします。曜日が通常の月曜ではなく火曜日になりますのでご注意ください。

12月の教育部会は本日欠席の土居さんと相談し12月15日(月)または22日(月)13:30からとします。

 

 

Ⅱ.環境・エネルギー部会  次回は、2025年11月5日(水)14:00~15:30(予定)

リアル(事務所会議室)&オンライン(ZOOM)ハイブリッド方式で開催 皆様のご参加をお待ちしています。

(リーダー;村田吉和 yoshikazu.m@iris.eonet.ne.jp

【10月例会(第28回)の報告】2025年10月1日(水)14:00~16:00

1.「日本における水素エネルギー実用化の見込み」(上原先生)

①経産省は、水素とアンモニアの需要量を2030年までに300万t/年、2040年までに1,200万t/年まで拡大する目標を掲げている。

②需要分野としては、中期的には燃料電池車、アンモニアとの混焼による水素発電、長期的には鉄鋼・化学工業などの高熱熱源が必要な産業分野が見込まれている。

③実用化に向けた課題には、「グリーン水素」製造コスト削減、安定供給(輸送・貯蔵技術)、需要創出がある。さらに日本には、水素ステーション設置基準の規制緩和、原発の熱や再エネ電力利用の限界がある。

④現状の液化プロセスは、水素が持つエネルギーの1/3を消費し、コストの1/3を占める。能動的蓄冷式磁気冷凍はコスト削減の可能性がある。

⑤また、酸硫化物微粒子光触媒(人工光合成)やメカノス法による水素生成法は、水素製造コストの削減が期待される。

2.「2025大阪関西万博と技術士会の活動」(綾木さん)

①技術士会近畿本部は、2020年に万博参画準備委員会を発足させ、イベント出展、展示会出展、プレゼンを実施、ライブ放送にも出演した。他の団体と森林整備活動などで共創を実現させた。

②実現させた共創活動として、廃棄予定の太陽光パネルアップサイクルを進める「まちを明るくするチーム」、小さい波力でも効率的に発電する小型波力ユニットの社会実装を目指す「湾岸波力開発チーム」、過疎地域で活躍するグリーンモビリティを実現させる「復建調査設計㈱」との共創がある。

③9月17日~28日には「TEAM EXPO パビリオン」のウィーク名「地球の未来と生物多様性」で、“豊で多様ないのちが住む地球を未来に残すために、私たちは何をすべきか?”をテーマとして、「未来の防災」「未来のエネルギー」「未来と環境」についてプレゼン実施。

④万博の感想としては、大屋根リングは会場の一体感に貢献し、環境関連の展示は良かったが、会場が狭く、暑さ対策が不十分だったことは反省点。

⑤最近の万博は、地球全体の課題、特に環境問題を取り上げている。

3.「環境・エネルギー関連情報」(村田)

(1)微生物発電

①大阪・関西万博のイベントで微生物発電が紹介された。

②微生物発電は、泥中に存在するジオバクター菌などの“発電菌”が、汚水や汚泥中の有機物を分解するときに発生する電子を導電体に与えることで発電する。

③ただし、発電菌が電子を捨てる導電体(アノード)付近は嫌気性雰囲気、カソード側は好気性雰囲気にする必要がある。

(2)MetacolTM(住友電工が開発)

①MetacolTMは、鉄などの汎用的な金属とCO2を常温・常圧で反応させて生成される炭酸塩系セラミックスで、その生成時、水素が発生する。

②鉄のリサイクル、CO2削減、水素供給の3つの社会問題を解決する技術として期待される。

③紙やプラスチックなどの廃材と混合して、新素材として利用されつつある。

(3)太陽光発電設置目標策定義務化

①経産省は、原油換算で1,500kl/年以上のエネルギーを使用する事業者に対し、2026年度から太陽光パネルの導入目標設定、2027年度から設置可能面積と設置実績の報告を義務化する方針を決定。

②違反・虚偽報告には50万円以下の罰金。

③これにより、太陽発電比率を2023年度9.8%から2040年度23~29%に上昇させる目標。

(4)RITE主催シンポジウム(2025.09.25)

1)月周回有人拠点居住棟用CO2回収装置

①現在用いられているCO2吸収材;ゼオライトの耐久性を向上させたアミン担持固体吸収材を用いたCO2回収装置をJAXAと共同で開発中。

②10月に地球周回軌道上に打ち上げて実証試験を実施する計画。

2)水素製造装置用「分子ゲート膜CO2分離回収装置」

①天然ガスからのH2製造時に発生するCO2が高圧化ではカルバート基として疑似架橋し、低圧になるとCO2として排出される機能を有する膜を開発中。

②H2はこの疑似架橋により透過が阻害され、結果的にCO2のみが透過する。

③これにより、従来から使用されているPSA装置の小型化とH2の純度が向上。

3)CO2地中貯留技術の実用化

①CO2地中貯留技術の開発は2000年に着手され、2030年の事業化を目指している。

②2030年までに6~12百万t-CO2/年の貯留量を目標としている。

③2025年2月に苫小牧沖、同9月に千葉県九十九里沖が「CCS特定区域」に指定された。

④CO2貯留状況の把握のため、貯留後も含め光ファイバーによるモニタリング実施。

4.CO2削減ビジネス短信「洋上風力発電⇒風前の灯?」(浅井さん)

①三菱商事と中部電力は、千葉県と秋田県沖の海域で進める洋上風力発電所の建設計画から撤退する。安価での落札と資材のインフレが原因

②陸上風力のコストは化石燃料より53%低く、太陽光は同じく41%低いが、洋上風力は化石燃料よりコスト高。建設時の海底調査や気象への配慮が要因。

③世界では米国を中心に採算が合わず洋上風力から撤退の動き。

④再生エネ(太陽光発電etc)の適地が限界の日本では洋上風力導入が期待されており、国の基本計

画では、2040年度に風力発電割合を4~8%(現在:1%)にしたいとしているが厳しい状況。

 

 

Ⅲ.資源循環部会

1.水研究会     次回は、11月25(火)10:30-12:00 オンラインで開催予定。

(リーダー;斉藤昇 ghmtd252@ybb.ne.jp

 

10月28日(火)に開催しました水研究会のメモは以下の通りです。

 

混相流シンポジウム(9/3、2025)講演論文集(上原先生)(添付1)

・加湿空気の急速凝縮によるUFB水生成(慶応大、寺坂宏一氏他)。

空間的に均一なガス過飽和を実現した水を実現すれば、偏りがないため同時多発発生した気泡核に溶存ガスを分け合い微小気泡UFB群が発生する。このモデルに従って、シリンジに空気と超純水を充填し、シリンジの針を閉じ、シリンジを引いてピストンを固定すると、減圧し平衡状態となり空気と水蒸気が完全に混合した加湿空気を生成する。このピストンを取り外すと急激に収縮し、大気圧まで加圧され、UFB水が生成する。ΔP≒95kPaで10億個/mLのUFBの生成を確認し、理論を実証された。

・UFBによるトイレ尿石の抑制効果(高知高専、慶応大他)。

便器に多く含まれる菌(Alcaligenes)の増殖がUFBでは抑制され、生成した尿石も脆く、取れやすい構造になっていることが分かった。

・UFBの水耕栽培への応用に関する研究(滋賀県立大)。

スイートバジルを用いたUFBの水耕栽培を行い、気温の効果が大きいことが分かった。 植物の生育に関する検討はこの点の考慮が必要である。

 

FBのメロン栽培への適用(松永さん)(添付2)

・北海道日高町神垣農園でメロンハウスに(有)OKエンジニアリングのOKノズルを用い、ガスとしては酸素ボンベを用いて、潅水された所、通常2kgのものが4.5kgになり、且つ糖度も通常の物より高いとのことである。

 

OKノズルのFB発生状況について(松永さん)

・空気の有無、水圧による影響を確認された。https://ok-nozzle.com/case/60nozzle/

空気が無い場合は0.3MPa以上必要であるが、自吸の場合は0.1MPaでもFB発生。

 

半導体リソグラフィー関連について(南條さん)

・フォトリソ工程ではレジストのスピン塗布に関して、回転速度等のスピン条件が精度や歩留まりに影響する。

・最近はマスクレス露光(後工程の大型基板の配線形成に利用)が注目を浴びております。

 

次回は11月25日(火)10:30-12:00 オンラインで開催予定。

議題は、①ファインバブルの話題、②飲めない水を飲める水に、③その他水に関することは何でも結構ですのでご紹介をお願いします。

 

2.亜臨界水分科会    現在休会中であるが、案件が出次第再開予定

(リーダー;溝尾博 mizoo-kamiho@hcn.zaq.ne.jp

 

3.排水分科会      現在休会中であるが、案件が出次第再開予定

(リーダー;岡本長興 n-okamoto@castle.ocn.ne.jp

 

 

Ⅳ.補助金委員会      現在休会中であるが、案件が出次第再開予定。

(リーダー;岡本長興 n-okamoto@castle.ocn.ne.jp

 

 

Ⅴ.AI/IoT研究会    次回は、 11月18日(火) 13:00- 14:30 TMC会議室の予定

(リーダー;山本英毅 yamahide602000@yahoo.co.jp

日時 :2025年10月21日(火)13:00~1 5:00 TMCで実施

出席者:溝尾、村田、堀本、土居、岡村、山本英(敬称略)

欠席者:武藤、阪林、江村、佐藤、吉田悟、浅井(敬称略)

 

内容:(1) テクノメイト出前講義について

    ・1社目 関西化学機械製作株式会社

第1段階講演 日時 7月16日13時

TMC 武藤理事長、山本英毅さん、溝尾博さん

関西化学機械製作 参加人数 社長、大嶋前TMC理事長以下 27名

第2段階の前打合せ 日時 8月8日

TMC 山本英毅さん、溝尾博さん

関西化学機械製作 参加人数 社長以下 6名

・2社目 ハイテン工業株式会社

第1段階講演 日時 9月10日

午前の部9時30分~12時と午後の部13時~15時30分の2回講義を行う

TMC 武藤理事長、山本英毅さん、村田吉和さん、溝尾博さん

ハイテン工業 参加人数 社長以下全社員 約50名

プロジェクトチームを編成して現状の問題点をまとめ、TMCに支援を依頼する

予定。日程調整中。

・3社目 大阪府鏡工業協同組合 理事長 辻本豊三郎氏

第1段階講演 日時 10月9日15時

TMC 武藤理事長、山本英毅さん、溝尾博さん

大阪府鏡工業協同組合 参加人数 辻本理事長以下10社 12名

(株)ガラス新聞社 1名、(株)時報社 ガラス・建装時報 1名

・連絡待ち会社 3社

正法(しょうほう)工業、三ツワフロンテック、新城製作所

(2) 今後の第2段として DXおよびAIの事例について下記の勉強をした。

・中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド

・製造業DX事例(まとめ)

・製造分野のDX事例集

・中堅・中小企業のAI活用

・業界別・職種別 業務のAI活用事例70選

・ビジネスでの生成AI活用事例

 

[次回]・山本による、「SEO(検索エンジン最適化)」の勉強の予定

 

 

Ⅵ.東京支部会合  次回は11月1日(土)第1週の土曜日16:00-18:00 神奈川労働プラザでの会議で

予定します。【( SKYPE WEB⇒Micro Soft Teamsに移行)でも参加OKです】

(リーダー;金子昌二 kaneko.syouji@ozziojp

10月は本部齊藤理事と橋本様のWEB参加も含めて6名の参加でした。

齊藤理事からの情報提供を含めて下記の話題について協議しました。

  • 9月に続き生成AI・DX化の出前講義についての取組みについて
  • DX化推進について東京支部で受講案内
  • 中小企業に対するSBT認定制度の紹介・推進
  • WEB会議や情報提供に於ける各自のPCの使い方の不慣れの解消や確実性

 

11月の議題として、

・中部支部/池田様からご案内のTTCD見学会:12/5(金)

・この1年のTMC東京支部の活動と来年度の方向性について

・CO2削減に係るキーワード(カーボンニュートラル、SBT、SBTi、SDGs、IPCC等)の正しい理解

 

 

Ⅶ.中部支部:『トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 見学会(再企画)』

(リーダー;池田 和人  spuk3vz9@outlook.com

 

TMC中部支部では、第2回会合として、TMC顧問でトヨタ自動車株式会社 元常勤監査役の香川佳之氏が代表取締役社長を務める『トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(愛知県豊田市)』を9月5日金曜日に見学させていただく予定でしたが、台風接近によりやむなくこれを延期させていただきました。この見学会には、首都圏や関西の方々やTMC非会員の方々を含め、見学先の会議室収容人数を超える20名の方々からお申込みをいただきました。ここに厚く御礼申し上げます。

さて、その後、お申込みいただきました20名の皆様方のご都合をお聞きした結果、以下のとおり見学会の日程が決まりましたので、報告させていただきます。(会議室の収容人数の都合上、延期前にお申込みいただいた方々にて開催させていただきます。)

 

《トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(TTCD)見学会》

【日程】12月5日 金曜日

【時間】見学会14:30~16:30/懇親会17:00~19:00

【参加費】見学会 無料/懇親会 飲食代徴収

【集合場所・集合時間】

  • 名鉄豊田市駅からタクシーの方:ホテルトヨタキャッスル 1階 車寄せ付近 14:00出発
  • 現地に直接行かれる方:トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 1階ホール 14:25集合

 

 

Ⅶ.地球科学勉強会      11月度は中止の予定ですが、近々ZOOMにより再開の予定です。

(リーダー;斉藤昇 ghmtd252@ybb.ne.jp)

・田中祐介さんから紹介いただきました「地球深層ガス」(トーマス・ゴールド著、日経サイエンス社)から化石燃料に対する見方が一変し、続いて「未知なる地底高熱生物圏」(トーマス・ゴールド著、大月書店)を田中さんから最新のデータも紹介していただきながら輪読しました。

・現在の地球環境を論ずる前に、地球科学のことを知る必要があると思われ、上原顧問より紹介いただきました「ダイナミックな地球」(大森聡一、鳥海光弘著、放送大学教材)も輪読しました。

・一昨年9月より、「地球の歴史(上)(中)(下)」鎌田浩毅著、中央公論の輪読を始め、昨年9月度より(中)を始めております。

他に久保顧問、平岡さんも当初から参加されています。ご興味のある方はご参加ください。

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