地球温暖化情報2024.4.16-30
1.【森林】今年度から住民税に上乗せされる「森林環境税」とは?
対象者は日本国内に住所がある個人。一律1人あたり年額1,000円となっており、税規模は約620億円が見込まれています。
税金を使って間伐や林道の整備、林業の担い手の育成、木材利用の促進などをおこなう。
https://news.radiko.jp/article/station/FMT/106280/
2.【温室効果ガス】環境省 2022年度の温室効果ガス排出量、90年度以降で「過去最低」
世界初“海藻”や“環境配慮型コンクリート”の吸収量を国連に報告。
環境省が発表した2022年度の日本の温室効果ガスの排出量は前の年度よりおよそ2900万トン少ない約11億3500万トン
(以下、数値はいずれもCO2換算)でした。昆布やワカメといった「海藻」の藻場による吸収量で、海草の藻場の吸収量と
合わせ約35万トンと算定した。排出ガスに含まれるCO2をコンクリートに固定したりCO2を吸収させた物質をコンクリートに
混ぜ合わせたりした「環境配慮型コンクリート」によるCO2固定量についても新たに温室効果ガス吸収量として算定し
約17トン(17万トンの誤り?)と報告した。数値としては非常に小さい。
https://news.ntv.co.jp/.../0fb3f6606042413ea0aeb98d6357ad86
3.【蓄電池】中国湖北 世界初300MW級圧縮空気エネルギー貯蔵発電所が発電開始
圧縮空気エネルギー貯蔵発電所は、電力網のオフピーク時の余剰電力を利用して空気を圧縮して地下に保存し、
電力消費のピーク時に放出して発電ユニットで発電する。
この発電所は、廃棄された塩坑を空気貯蔵庫にする典型的な塩坑型圧縮空気エネルギー貯蔵発電所です。
塩坑とは、地下にある塩が掘り出された後にできた穴のこと。
https://www.afpbb.com/articles/-/3514492
4.【太陽光発電】
①大成建設とカネカが、建物の外壁や窓と一体化させた太陽電池モジュールで発電
する外装発電システム「Green Multi Solar」の本格的な外販に向けて、新会社を設立する。
システムは2種類あり、一つは太陽電池の電極線が見えない構造とし、外壁としての意匠性を高めたソリッドタイプ。もう一つは両面発電が可能な薄型の太陽電池を窓ガラス材で挟み込む形状となっており、高い透過率と発電効率の両立を目指したシースルータイプだ。また、2022年にはガラス手すりと一体化したシステムも開発している。
「Green Multi Solar」のイメージ 出典:大成建設
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https://www.itmedia.co.jp/.../articles/2404/22/news148.html
②神奈川県ベンチャー企業のPXPがタンデム型のペロブスカイト太陽電池で効率26.5%を達成した。
タンデム太陽電池とは、2種類以上の異なる太陽電池を積層した太陽電池のこと。
その性能はトップセルとボトムセルの材料の組み合わせで決定される。トップセルの材料はペロブスカイトを使用している。
ボトムセル材料として有望なのは、広く用いられているシリコンや、色を調整したペロブスカイト、カルコパイライトが挙げられるが、
その中でも最も高い理論変換効率が期待できるカルコパイライトを使用しているのが特長である。
https://www.itmedia.co.jp/.../articles/2404/12/news094.html
③オーストリアの大学研究者 市販の小型ドローンに「ペロブスカイト」と呼ばれる新素材を用いた超薄型軽量な太陽電池を開発し、
外部接続なしで飛行と充電のサイクルを繰り返すことを可能とした。
薄膜上に透明な酸化アルミニウム層を形成してこの太陽電池材料を最適化、
さらに低いガス透過性と透湿性、高い柔軟性を持つ透明なプラスチック基板を組み合わせて、
電池の動作安定性を大幅に向上した。このドローンの総重量のうち、太陽電池セル自体は1/400の重量しかない。